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今、各地で地場の木材を活かした家づくりの取り組みが行われています。 大変喜ばしい事だと思います。工法の正否はともかく、社会的テーマである環境に配慮した自然素材の住まいがつくられる事はこの分野における環境共生社会への一歩であり、評価されます。

そこで、更に不詳ながら大工棟梁として自然素材を活かすと共に、曲りなりにも引き継いだ者の責務として消滅寸前の民家架構工法の技術と技能を次の世代へできる限り継承して行きたいものです。

さて、上記した「民家架構工法の技術」という言葉ですが、この分野で活躍しておられる方々でも聞き慣れないかと思います。

一般的には本来の高度な木造架構の工法を「伝統工法」と一括りの表現をしているはずです。その事を寸借する気は全くありません。ただ一口に「伝統工法」と言っても表現の巾が広すぎるのです。気仙大工の流れを僅かに汲む小生自身「屋大工」ですから「誤解されたく無い」という処での拘りです。

民家とは何か?と問われた時「庶民の家又は住まい」と定義します。
ですから小生は今の時代の民家をつくっている事になります。同時に素材は「庶民の木」を使います。容易に手に入る木です。

おわかりでしょうか?決して「高級良材、銘木主義の御殿普請」ではありません。「庶民の住まいを、庶民の木でつくり、百年持たせたい」その為の「架構工法の技術と技能」です。 仙台を基点に仕事をしていますが、周辺を見渡せば「庶民の木が豊富にあり、お値打ちの価格で入手出来ます」今の時代庶民の木と言えば「樹齢40年~80年生の杉、松」そして、幸いにも当地では「樹齢30年~60年生程度のクリ、ナラ等」落葉広葉樹も容易に使えます。

しかし、残念な事にその「豊富な山の恵みを庶民の家づくりに活かせない」のです。戦後数十年の間に「活かす為の知識、活かす為の工夫」そして「架構工法技術と技能」の著しい衰退が根幹にあります。
この事を考えたとき「残したい、可能な限り出来得る限り」と、作り手と して自然に思うのです。

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